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味がしない・変な味がする!味覚障害の原因と対策法

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味覚障害とは?

“味がしない”というのは、医学的には“味覚減退”や“無味覚”といいます。

味覚障害はこれらの味がしない症状だけと思っている方も多いのですが、味覚障害にも種類があります。

・味覚減退(味がしない)

・異味覚(変な味がする、口の中が常に苦いなど)

・味覚過敏(特定の味や食感に過敏に反応してしまい、受け付けなくなる)

・解離性味覚障害(特定の味だけが分からなくなる。甘味が分からなくなる事が多い)

などがあります。

 

味覚障害の症状は?

☑味を感じにくい、味がしない

☑何を食べてもおいしく感じない

☑口の中でいやな味がする

☑特定の味がわからない

☑砂を噛むような味気無さ、ざらざらした感じがする

☑口の中がねばねばする

☑最初に甘く感じた味が、徐々に苦くなってくる

☑日によって味を感じる日と感じない日がある

 

味を感じるしくみ

舌の表面(舌乳頭)、上あごと咽頭の境目の柔らかい部分(軟口蓋)、

そして咽頭には味蕾(みらい)という味覚受容器が存在します。

口中に食物を含むと、唾液の消化酵素などの働きで食物が少しずつ溶け出します。

味蕾がそれをキャッチして味覚を感じると、神経を通じて脳に刺激が届けられます。

これらの経路のどこかに障害が起こると味覚障害が生じます。

 

味覚障害が起こる原因は? 

加齢

歳をとると、生理的に舌表面の舌乳頭(ざらざらしている部分)が委縮してしまい、

そこに含まれている味蕾の数が減少して味を感じにくくなります。

また細胞の生まれ変わりも緩やかになるため、受容器の機能が回復しにくくなり、

味を感じにくい状態が続いてしまう方もいらっしゃいます。

唾液分泌の低下、ドライマウス

口呼吸、加齢、または『シェーグレン症候群(粘膜の潤い、分泌液が少なくなる

自己免疫性疾患)』で唾液分泌が低下することでも起こります。

他にも、加齢やストレス、食生活、薬の副作用などにより、唾液の分泌が減ったり、

口呼吸などで口中の唾液が少なくなると、唾液に含まれる消化酵素の働きが低下し、

食物の成分がうまく溶け出さないため、味を感じにくくなります。

亜鉛不足、貧血

亜鉛は、人間の細胞のDNA複製や神経伝達物質の合成に必要なミネラルです。

偏った食生活で亜鉛が不足すると、味蕾などの感覚器の細胞の新陳代謝が

正常に行われず、味覚障害や嗅覚障害が生じることがあります。

また同時に栄養の不足などから貧血になると、味覚障害が起こることがあります。

亜鉛は髪や肌表面などの新陳代謝の活発な細胞に多く含まれるため、脱毛、

肌荒れ、傷の治りが遅いなどの症状がありましたら亜鉛不足を疑ってみても

いいかもしれません。

うつ、ストレス

精神的なストレスから味覚機能に問題がなくても、味覚障害になるケースが

あります。同時に舌痛症やドライマウスをともなうことが多いです。

抗不安薬や抗うつ薬の服用によって亜鉛の吸収が妨げられたり、

唾液分泌量が低下することでも味覚障害がおこることがあります。

蓄膿症、副鼻腔炎、風邪

鼻の炎症により、嗅覚が減退することで味覚障害が起こることがあります。

他咽頭炎、口内炎など炎症からも起こることがあります。

舌苔

舌の表面に白い苔のようなものが厚くなると味覚障害が生じることがあります。

口腔内や舌の状態の変化

口腔カンジダといって口の中にカビが生えることがあります。

ステロイドの内服や吸入をしている方に起こる事があります。

医療行為に伴うもの

抗がん剤や放射線治療により舌乳頭が委縮することがあります。

病気を伴うもの

糖尿病、肝不全、腎不全などの病気によって味覚障害がおこることがございます。

また脳腫瘍、脳梗塞、脳出血、頭部外傷、中耳炎の手術などにより味覚中枢に

影響がでた場合も味覚障害が起こることがあります。

薬の副作用

薬の副作用で味覚障害が起こることがあります。新しい薬を飲み始めてから

味覚障害が出現した場合は主治医にその旨を伝えましょう。

 

味覚障害の治療法

原因が薬や亜鉛不足などはっきりしている場合は薬の変更や、亜鉛の補給、

お食事等の生活習慣の改善、病気の治療などの改善が必要です。

疾患によって受診する病院や対策はことなります。

まずはしっかりと専門の病院での治療をおすすめいたします。

原因がわからない、検査では異常がなかったという場合は漢方薬での対策も有効です。

 

味覚障害の漢方対策

東洋医学では味覚は「心(しん)」・「脾(ひ)」の働きが重要と考えます。

お食事や生活習慣、加齢、ストレス、お疲れなどにより胃腸の働きが低下したり、

精神に負担がかかることで、いつも食べている食べ物の味が変わってしまったり、

嫌な味がしたり、味を感じにくくなってしまうことがございます。

 

何が原因で働きが低下しているかというのは、その方によって変わってまいります。

胃腸の働きを高めながら、鼻炎など炎症を伴っている場合は、炎症の緩和を行います。

精神的な原因が強い場合は、自律神経やホルモンバランスを整え、

体の流れを良くしていく漢方を使用していきます。

ご体調を整えていくことで、結果として不快症状の軽減や体質の改善に繋がっていきます。

 

まとめ

味覚障害は非常につらい症状です。

食事というのは生きていくうえで非常に重要なものであり、

また楽しみでもあったりします。

せっかくの食事も味がしなければ、楽しみも半減どころか苦痛に感じてしまうと思います。

食欲の低下から、他の病気を併発してしまうこともございます。

漢方薬は体の働きを整えることで味覚障害だけでなく、身体全体の働きを高めていくことにも繋がるものです。

相談堂ではお一人お一人の体質や症状に合わせて、漢方薬のご提案をさせて頂いております。

まずは、お気軽にご相談くださいませ。

ご相談は下記のリンクからお願いいたします。

味覚障害の漢方相談【薬剤師監修】/相談無料

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薬剤師 中尾典義

代表取締役社長榎屋相談薬舗㈱
薬剤師免許取得。吉富製薬㈱東京研究所 研究員に従事。その後、病院の薬剤師として臨床経験を積む。1995年家業である薬局を継ぎ榎屋相談薬舗㈱を設立。現在では元NPO日本抗老化医学会 実践指導士 ・(社)日本漢方連盟 漢方委員・ミス・ユニバース ジャパン 鹿児島 認定漢方講師など複数の肩書を持ち、多方面で活躍する。

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