ニュースの解説

1年に1回の健康診断、きちんと受けられていますか?

投稿日:

1年に1回の健康診断、きちんと受けられていますか?

会社に所属されている方なら決まった時期に受けている方がほとんどかと思いますが、

専業主婦の方や定年後の方はついつい先延ばしにしている…という方も。

健康診断は単なる保険を受けるときの義務というだけではなく、今の体の状態を知ることで

さまざまな病気を未然に発見する大切なツールでもあるのです。

「最近肝臓の数値が上がって…」「いつも貧血と言われるの」「尿に蛋白が出たらしい」

このような注意を受けられた方も、そうでない方も、各検査について知ることで

自分の体を知ることにつながります。

 

健康診断とは

疾患のあるなしに関わらず、定期的に現在の健康状態を把握し、病気がないか調べるものです。

健康の維持や病気の予防・早期発見に役立ちます。

自分の健康状態を知るためも、年に1回は健康診断を受けることをおすすめします。

 

健康診断の種類

<会社に勤務している方>

さまざまな健診がありますが、大きく分けると特殊健康診断

(高気圧、放射線等の特殊な環境で働く労働者への義務)と一般健診に分かれます。

一般健診とは職種などに関係なく、全ての方が行う健康診断です。

これは法律で定められており、①雇用時と②定期(年1回)に行うことが義務付けられています。

その他には海外派遣時など、特別な場合も特定検査を受ける必要があります。

<自営業・会社に勤務していない方>

会社に家族健診(主婦健診)がある場合、配偶者、ご家族が対象にあることも

あります。また地域によって健康相談やさまざまな健診が行われています。

年齢などによっても受けられる項目、費用などが変わってきますので、

一度お住まいの市町村の役所、保健所などに問合せしてみてください。

病院で受けることも可能です。

 

健康診断と人間ドッグの違い

似ているもので人間ドックがありますが、これは法的な義務がない健康診断です。

健康診断は検査項目が予め決まっています。

それにプラスして他の項目を追加することも可能ですが、

定期健康診断の項目は定まっており、それ以外の検査はできません。

人間ドックは医療機関によって検査項目が違い、より詳しい検査がしたい場合や

部位に特化した検査を行いたい人向けとなります。そのため料金の幅も違ってきます。

中には病院の特別室や温泉宿、高級ホテルでの宿泊プランを合わせた豪華な人間ドックもあり、

旅行を兼ねた健診を受けられるとして最近人気が出ています。

 

健康診断の検査項目

病院によって検査項目や基準値が違う場合がありますが、一般的な検査は以下の通りです。

〇身長、体重、腹囲

やせている、太りすぎなどの状態を調べる検査です。

痩せすぎている場合は消化器や代謝、内分泌系の病気の可能性があります。

太りすぎている場合、生活習慣病のリスクがたかまります。

腹囲はメタボリックシンドロームの判断基準のひとつとなります。

 

〇視力、聴力

目や耳に異常がないかなどを調べる検査です。

近視、乱視、難聴、中耳炎などの発見に役立ちます。

 

〇血圧

高血圧、動脈硬化、生活習慣病などの発見に役立つ検査です。

高血圧の人は血管に強い圧力がかかっているため、心臓や血管に負担が大きく、

脳血管障害や心臓、腎臓など臓器の働きに影響がでる危険性が高いです。

 

〇胸部X線

肺炎、気管支炎、結核、肺がんなど呼吸器の病気の早期発見に役立ちます。

 

〇血液検査

血液から臓器などの働きに異常がないか、貧血、多血症、高脂血症、糖尿病、

脳梗塞や心筋梗塞、白血病、感染症などさまざまな病気の早期発見に役立ちます。

 

〇尿検査

糖尿病など腎臓の病気や肝臓の病気の早期発見に役立ちます。

尿糖、たんぱくが多い場合は糖尿病、腎炎などの病気が疑われます。

せん血がある場合は腎臓、泌尿器系疾患、膀胱などに炎症が起こっている

可能性があります。

 

〇便検査

胃腸、大腸などの消化管の病気の早期発見に役立ちます。

便に血がまじっている場合は胃潰瘍、胃がん、大腸がん、大腸ポリープなどの

可能性があります。

 

〇心電図検査

心臓疾患の早期発見に役立ちます。心臓が規則正しく動いているか、

損傷がないか、異常がおきていないかなどを検査します。

不整脈等が見られた場合、狭心症や心筋梗塞のおそれがあります。

 

もし健康診断で指摘を受けた場合

<A判定>

今回の検査では異常な所が見当たらなかったということです。

<B判定>

軽度の異常がみつかりましたが、問題ありませんということです。

<C判定>

進行によっては病気になることも考えられるため、経過観察の場合は

生活習慣の改善などを行いながら経過をみることになります。

再検査の場合は必ず検査を受けましょう。

<D判定>

精密検査や治療が必要な段階です。早めに検査をしたり、

治療を受けてください。

 

※注意点

大きなくくりのところもあれば、B1・C3など

細かく段階をつけているところもあります。

 

健康のためにできる予防と対策

すでにご指摘を受けている数値がある場合は、まずは数値の改善、

考えられる疾患の対策が重要です。

そうならないようにまずは予防と対策が大切です。

 

重要なのは特に「生活習慣病」の予防と対策になります。

生活習慣病とは名前の通り、食事、運動、睡眠など生活習慣が原因でなる病気の

ことです。主な疾患は高血圧、肥満、高脂血症、糖尿病などです。

このような疾患はメタボリックシンドロームの診断基準にもなっています。

一般的な生活習慣病の予防は主に以下4つです。

 食事

普段何気なくとっている食事ですが特に野菜、キノコ類、イモ類、

豆類などの食物繊維が不足している人が多いです。

そのため腸内環境が悪化し、下痢便秘のみならず、免疫力の低下、

「脳腸相関」という体の仕組みにより、自律神経失調症などにもなりやすくなります。

また栄養素が不足すると、取り入れた栄養素がうまくエネルギーとして使われにくくなります。

・主食、主菜、副菜、果物を組み合わせた食事

・食べ過ぎに注意する

・極端なダイエット、遅すぎる夕食、不規則な食事時間、間食に気を付ける

・味の濃い物、塩分、砂糖、アルコール、カフェインのとりすぎに気を付ける

などが大切です。

 

 睡眠

睡眠不足、睡眠の質の低下は肥満や生活習慣病の原因になったり、

病状の悪化にもつながります。

・毎日同じ時間に寝る、起きる、朝日を浴びる

・夕食は早めにすませる

・アルコールやカフェインのとりすぎ、タバコなどはできるだけさける

・落ち着いた音楽をきく、リラックスできる環境を作る

・眠る60分~90分前くらいにお風呂に入る

・就寝前の1時間から2時間はテレビや携帯電話の使用は控える

・夜ごはんを食べすぎない・就寝の3時間前くらいに食べておく

・適度な運動、体操、お散歩をする

などが大切です。

 

 運動

腹筋100回!など一度に大きな負荷をかけることではなく、50mでも多く歩く、

こまめに椅子から立ち上がるなど、日々少しでも体を動かすという意識をもつ

『運動の習慣化』が最も大切です。

急にジョギングやジムに通うなどは難しい場合が多いです。

ご自身のライフスタイルに合わせたもの、続けやすい物から

始めていただき、継続することが大切です。

 

 ストレスコントロール

ストレスは生活習慣病の促進以外にも体の働きの乱れに繋がることが多いです。

現代の生活を送っていて、ストレスを全く感じない人はあまりいません。

ですので、できるだけ減らしたり、ため込みすぎないようにすること、日々発散することが大切です。

ストレスの発散方法は人それぞれ違いますので、自分自身がリラックスできる

空間をつくることや好きなことを楽しいことを多く持っておくことが大切です。

あまりに疲れ切っている時はまずは疲労回復が優先です。

急いでやらなくてもいいことは後に回し、『何も考えない時間』を作るようにしましょう。

 

漢方での健康対策

漢方薬での健康対策は一般的な生活習慣病予防などを

行ってもなかなか改善がない場合などにおすすめです。

一緒に行うことでより相乗効果がございます。

 

 胃腸機能を高める

食べ過ぎ、飲みすぎなどが続くと胃腸の働きも弱り、新陳代謝が低下したり

冷えたり、つかれやすくなったり、便通、肌にも影響がでやすいです。

あまり食べないのに太ってしまう・・・という方はもともと胃腸が弱い方が多く

エネルギー不足のため太るという方もいらっしゃいます。

胃腸の働きを高め、エネルギー代謝を上げましょう。

 

 体の流れを整える

ストレスやお疲れなどから、食べ過ぎてしまったり、食べたり食べなかったりなど

不規則な食生活の方は体のリズムが乱れ、ほてり、末端の冷え、イライラなども

感じやすくなります。体の流れを整えてエネルギーの流れを向上しましょう。

 

 血流を向上する

体脂肪やコレステロールが多い方は血液がドロドロしやすく、血流が低下しやすい

です。血流はストレス、疲れ、冷えなどからもおこります。

血液を質をたかめたり、冷えの改善、疲労回復などの対策も可能です。

血液の質が高まれば、血圧の安定、コレステロール対策、肝機能、腎機能などの

向上にもつながります。

 

 まとめ

健康診断の結果は、あくまでひとつの目安です。

検査で異常がない場合でも、ご自身がずっと気になっている不快な症状があれば

別に詳しい検査をされてみることも大切です。

また経過をみていくことが大切なので、毎年のデーターはしっかりと

保管しておくことをおすすめします。

 

漢方薬はご自身が感じているさまざまな症状に合わせて組み合わせていきます。

健康診断の血液検査などでご指摘を受けた場合でも

病院の治療と併用しながらの対策が可能です。

漢方薬で予防対策されたいという方は、お気軽にご相談ください。

https://www.ookinaki.com/

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

The following two tabs change content below.

薬剤師 中尾典義

代表取締役社長榎屋相談薬舗㈱
薬剤師免許取得。吉富製薬㈱東京研究所 研究員に従事。その後、病院の薬剤師として臨床経験を積む。1995年家業である薬局を継ぎ榎屋相談薬舗㈱を設立。現在では元NPO日本抗老化医学会 実践指導士 ・(社)日本漢方連盟 漢方委員・ミス・ユニバース ジャパン 鹿児島 認定漢方講師など複数の肩書を持ち、多方面で活躍する。

-ニュースの解説

Copyright© 榎屋相談薬舗㈱公式ブログ , 2018 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.