肝臓がん

肝臓ガンと漢方症例集

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肝臓癌の発生数は近年急激に増加しており、死亡率は、肺癌・大腸癌・胃癌・膵臓癌に次いで第5位となっています。
よく見られるパターンとして、C型肝炎や慢性肝炎から肝硬変へと病状が進み、さらに肝臓癌を発症する場合があります。

肝臓癌の特徴として、小さな肝臓癌が発見されて、これを完全に切除できたからといって完治したという事ではないということがあります。ですから、常に定期検診をしながら、別のところに新しく肝臓癌ができていないかを監視していくことが大切です。

しかし、新たに検診で見つかっても、初回の様に肝臓を切り取って手術をすることができるとは限りません。仮に再手術ができたからといって肝臓癌が今度も「完治する?」とは考えにくいと思うのです。

肝臓癌を患っている方の大部分が、慢性肝炎や肝硬変などの慢性肝疾患を合併しているため、肝機能が低下していることが多く、そのため治療法が制約されることが多々あるようです。
つまり、肝機能が低下していると、肝臓にかかる負担が小さい治療しかできない場合があるということです。

このことから代替医療の考えを取入れるとすれば、肝機能を上げ、肝臓を丈夫にし、同時に免疫力を向上させていくことが必要になってくると思います。

肝臓癌の西洋医学的治療

1.手術療法

切除可能な範囲内にある癌を切除していきますが、最も身体に負担がかかる治療法といわれています。肝機能が低下しすぎていると手術が危険な場合があり、小さい癌が散らばっていると手術は不可能です。

2.肝動脈塞栓療療法(TAE)・肝動脈化学塞栓療法(TACE)

肝臓癌は、ほとんどが肝動脈から栄養補給されています。この性質を利用して、血栓を起こす物質を肝動脈に注入し、動脈を詰まらせ(塞栓)、腫瘍に血液を送らないようにします(TAE)。塞栓し、腫瘍に抗がん剤を注入する方法(TACE)の方が、肝臓癌の治療では一般的です。腫瘍の大きさが3cmぐらいまでで、少数であればかなり有効な治療法です。

3.経皮的エタノール注入療法(PEIT)

肝臓癌に直接注射針を刺入し、アルコールを注入して癌を壊死させる治療です。

4.マイクロ波凝固療法(MCT)

電子レンジと同じマイクロ波によって癌を焼き殺してしまう方法です。

5.ラジオ波焼灼療法(RFA)

ラジオ波で癌を焼き殺してしまう方法です。

6.肝動注化学療法(TAI)

肝動脈内にカテーテルを入れて留置し、抗癌剤を持続的にあるいは断続的に注入する治療法です。全身に抗癌剤を投与する場合より効果は大きく副作用は少なくなります。

7.抗癌剤、分子標的薬

肝臓に多数癌がある場合や、多臓器に転移がある時にされる治療です。抗癌剤はがん細胞と正常細胞を攻撃するため、体の負担が大きくなり、副作用が出ますが、分子標的薬はがん細胞だけに働きかけるため、抗癌剤より負担が少なくて済みます。しかし、体の負担は全くない訳ではありません。

8.放射線

癌の状態、癌が出来ている場所、高齢者など状況に応じて選択されます。

患者様のご状態によって、取り入れられる治療が異なってきますが、病院の治療をを取入れつつ、漢方対策などを併用していくことをおすすめしております。

【肝臓癌の漢方対策の考え方】

肝臓は人体の中で再生する唯一の臓器です。そのため、

1. 免疫細胞を活性化させることを考える。

2. 解毒や臓器再生など、肝機能の向上を考える。

3. 肝臓癌による炎症や止血、栄養素の流出を防ぐことを考える。

4. 抗癌剤等の副作用を軽減させることを考える。

以上の考えを、状況に応じて組合わせていけば良いのではないかと思います。

【肝臓癌の症例】

症例1.C型肝炎から肝臓癌  69歳男性

元々C型肝炎を30年患い、そんなに悪くない状態が続いていたそうですが、今回の検診で1.5cmの肝臓癌が発見されました。
年齢的なことを考え、まだ癌が小さいので様子を見ていると、一年後癌が大きくなってきて、このままでは いけないということで、病院でエタノール注入等を行いましたが、よくならず、反対に全身湿疹等ひどい副作用が出てきたそうです。
また腹水が溜まりだし、痙攣等が起きて、今の病院で治療不可とのことで、別の病院へ転院して治療をはじめました。
腹水はとれたのですが、抗がん剤と血管造影剤の副作用でかなり苦しんだそうです。そしてもうこの病院でも治療不可として当漢方薬店に夫婦で来店されました。
「もう10年は生きたい」と言われてました。ご相談では、体調の回復を見出せるものをご提案しました。

一ヵ月後「身体が軽くなってきた」とのことで、さらに続けてもらうことにしました。7ヶ月目の検査のときにやってきて、「癌が縮小している」と病院に告げられ驚いた、と言われました。
増大しないように一年くらい続けていただきましたが、その後、来なくなったのでどうしたのかな?と思っていると、再度来店、「どうですか?」と聞くと「ぴんぴんしとるよ、余裕ができたらまた頼むよ」とのことで、お互い苦笑。

症例2.肝臓、胆のう癌  59歳女性

こちらの女性は肝臓ガンで、内臓を圧迫、胆のうに胆汁が詰まり、胆管閉塞していました。十二指腸にも転移し、閉塞性黄疸が出ていて、非常に危ない状態だったそうです。
医師から 余命1~2ヶ月を宣告されていました。抗がん剤もできないほど体力が低下していました。
ご家族の方が、何か良いものはないかという事で、当漢方薬店に連絡を頂きました。そして漢方薬を飲んでいただいたところ、2週間で体調が良くなり、本人が続けたいとのことで、とりあえず続けて頂くことになりました。

1ヶ月後腫瘍マーカーが32へ減り、2ヶ月後に20に下がって病院側から驚かれたそうです。
その後、体調が回復したため治療を言われたようで、病院から「漢方薬は中止して」ということで、抗がん剤治療を再び開始されました。治療を再開するとまた容体が悪化したので、こっそり漢方薬を飲ませてみることにしました。病院からは絶望視されていましたが、容体が回復し、1ヶ月後無事退院されたそうです。
しばらく漢方を続けていましたが、ご家族への負担を考えたのでしょうか?漢方薬等の値段を気にされてご本人が中止を申し出られました。しかし半年後にご家族の説得を受け、再度ご提案。一部の漢方だけを続けることになりました。

症例3.肝臓癌  84歳男性

C型肝炎から肝臓癌に進行して、過去4回手術されていました。手術後はいつも苦しんでいて、癌の方も退縮せずに進行していました。
5回目の手術に耐えられるかどうか心配されて家族から連絡をいただきました。そして、手術前から、当漢方薬店の漢方薬などの服用をはじめました。
肝臓癌の腫瘍は2つあり、5回目の手術も前回までの結果から、まず片方だけ手術して体調を見て、残りをするとのことでしたが、容体が悪化しなかったため同時に手術することになったそうです。
今までだったら最低2週間寝込むところだったらしいのですが、たった1日しか寝こまなかったそうです。
その後、退院されて、魚釣りや自転車で2~30分の街にまで買い物に行ってるそうです。

症例4.肝臓癌、胆嚢癌末期  73歳男性

この方も肝臓に3つ大きい癌があり、あと3ヶ月もたないということでした。
高齢ということと、高血圧と糖尿の気もあったものですから、漢方薬等を月に3種類服用されれています。家族と温泉旅行も行け、体調は少し悪い日もありますが、食事も元気に食べられているようです。癌の大きさは変化がなく、主治医が首をひねって「進行が止まっていますね。」との事。このまま現状維持ということで少しずつ減量対策に切り替えています。

症例5.肝臓癌、膵臓癌  43歳男性

この方は病院で抗癌剤の治療を受けて、体調を悪くし入院されていた方でした。ご家族の方が、体力が弱っているから、何か抗癌剤と併用できるもの、元気になるものはないですか?ということで、ご相談の上、漢方薬等をご提案していました。
4日後に再度ご連絡があり、「身体が楽になった、これは俺に合っているかも…助かるかもしれない…」とおっしゃったとのことです。そしてどんどん体調が良くなっていったらしいのです。
そして予定通り抗癌剤で腫瘍を小さくした後、手術をされ、無事退院されてました。退院してからも再発や転移予防のため、治療をしながら漢方薬の服用を続け、大きな副作用もなく、順調に治療が進んでいるとご家族の方から教えていただきました。

まだまだ書いていない症例もありますが、上記のようなことも十分期待できますし、現代治療との併用で相乗効果も期待できるのではないかと思います。

肝臓がんや各種癌のご相談は下記のリンクからお願いいたします。

末期癌に効く漢方薬というものはあるのか?漢方薬剤師の相談堂

ご相談お待ちしております。

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薬剤師 中尾典義

代表取締役社長榎屋相談薬舗㈱
薬剤師免許取得。吉富製薬㈱東京研究所 研究員に従事。その後、病院の薬剤師として臨床経験を積む。1995年家業である薬局を継ぎ榎屋相談薬舗㈱を設立。現在では元NPO日本抗老化医学会 実践指導士 ・(社)日本漢方連盟 漢方委員・ミス・ユニバース ジャパン 鹿児島 認定漢方講師など複数の肩書を持ち、多方面で活躍する。

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